勃起障害(ED)

勃起障害(ED)とは性交を行うのに充分な勃起が生じない・維持できない状態を指します。当院では日本性機能学会専門医施設として、EDに対する専門的治療を行っています。

EDの要因

EDにはストレスや心理的な理由で生じる心因性と勃起に関わる神経や血管の異常で生じる器質性があります。

心因性ED

ストレスや心理的な理由でEDが生じるケースです。
勃起はリラックスした状態で生じるため、緊張すると勃起が生じない・弱くなる、ということになります。

何らかの理由で一度性交に失敗すると、次に失敗したら相手に悪い、と考え不安な状態になります。この状態で次の性交にのぞむと、不安が先立ち、緊張してしまうため、ますます勃起しにくくなります。この繰り返しにより、悪循環が生じてしまい、性交そのものが嫌になることもよくみられます。
年齢が若い場合や不妊治療中の場合にみられるEDは、ほとんどがこのタイプです。

器質性ED

勃起は性的な興奮が脳から神経によってペニスに伝わり、ペニスに血液が流れ込むことによって生じます。
勃起に関わる神経や血管に異常があるとEDが生じます。主に中年以降で、糖尿病、高脂血症、高血圧、脳梗塞、下腹部の手術の経験がある人などに生じます。

EDの治療

EDの診断・治療は、不妊治療に用いる場合を除いて、自費診療となります。一部のED治療薬は、院内処方が可能です。

注意事項
2022年4月以降、ED診療が、不妊治療中(EDのために妊娠できない)の方のみ、保険診療になります(通常3割負担)。
ただし、不妊治療中でも全員が保険診療になるわけではありません。従来から当院でED治療薬を処方している方も含めて、ご夫婦で受診のうえ、不妊治療状況・条件を確認することが必須です。確認できない場合や、条件に該当しない場合は、保険診療での処方ができません。また、薬剤の種類、処方数、処方期間にも制限があります。
保険診療になるかどうかについて、お電話でのお問い合わせでは一切お答えできませんので、受診のうえご相談ください。
(なお、詳細については、国および厚生労働省の方針によって、処方条件などが随時変更になる可能性があります。ご了承ください。)

ED治療薬

心因性、器質性を問わず、可能な限りED治療薬をまず用います。
当院では、シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)、バルデナフィル、シアリス、タダラフィル(シアリスのジェネリック)を処方しています。

その他の治療

ED治療薬は、安全かつ有効率の高い薬ですが、効果が不十分な場合は次善策を検討します。ペニスに勃起が生じる薬(血管作動薬)の注射を行い勃起させる方法や、カウンセリング、漢方薬や男性ホルモン剤を用いる場合もあります。

ED治療薬の費用(院内処方)2022年4月改定
シルデナフィル
(バイアグラのジェネリック)(50mg)
900円/錠
バルデナフィル(10mg) 1,000円/錠
バルデナフィル(20mg) 1,200円/錠
シアリス(10mg) 1,400円/錠
シアリス(20mg) 1,500円/錠
タダラフィル(シアリスのジェネリック)(10mg) 1,200円/錠
タダラフィル(シアリスのジェネリック)(20mg) 1,300円/錠

※全て税込み

この他、診察料(初診料3000円、再診料1500円)が別途必要となります。
なお、1回の受診での処方は合計10錠までとしています。
EDについてのより詳細な解説は、以下サイトをご覧ください。
広島ドクターズ(外部サイト)